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No1.ある日二匹(二羽)のスズメが来るようになった |
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昨年2月の末ころ二匹のスズメが、我が家の軒下にやってくるようになった。それまでも来るには来てたのだが、この二匹はやけにくつろいでいく。こいつら何なのだろうと窓に顔を近ずけ覗き込むと、やぱり逃げていく。でも毎日2匹で遊びに来るのには、なんだか可愛くなってきた。そのうち奴らも「このオッサン、危害はない」、と思ったかどうか分からないが、覗き込んでも「ビクッ!」とするようだがあまり逃げなくなった。こうなると私も面倒見たくなってくる、優しいオッサンなのだ。ちょっと来るのが遅かったりすると、奴ら猫にでも食われたかと思ったりして、すごく心配してしまう。でも、「ちゅんちゅん」と鳴き声が聞こえると、「おっ!来たかと」安心するのだ。ほんとうに可愛い奴らだ。 |
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No2.やった! やっと餌をたべた |
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優しいオッサンは、我が家の貴重な小皿に貴重な秋田小町を惜しげもなく20粒ほど盛り付け、この可愛い訪問者に丁重に差し出した。ところが「うっ! 秋田小町」と、気は動揺してるようだが以外と警戒心が強いようでなかなかよってこない。そのうち我慢も限界だったのか、一匹が皿のそばにやってきた。首を目一杯のばし皿の中の秋田小町を見ている。ついに我慢の限界もブッ飛んだのか、皿の縁に乗っかり餌を食べだした。「やった!」とオッサンは大喜び、仲間にこの瞬間を見せたかった。まるで子供のような大人である。 |
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No3.餌箱代約2000円 |
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それ以来優しいオッサンは、毎日奴らの食事の面倒を見ることになる。ところがようく見てると、どうも食べずらそうにみえる。なんと言うか、くちばしがセトの小皿に「カツ、カツ」とあたって、あの小さい脳みそがグチャグチャになってしまいそうにも見えるのだ。そこで優しいオッサンは、近くのホームセンターに行き、板っきれと接着剤を買ってきてオールウッドの餌箱を作ってあげた。それも箱だけだと強い風が吹くと飛んでいくので、箱の底四隅に強力なマグネットを取り付け屋根にひっつくようにしたスペシャルバージョンである。このことにより奴らと少し信頼関係が出来たのか、あまり恐れず快適に餌を食べてるようにも見えた。正直オッサンは大工仕事が大の苦手なのだ。そんな大仕事でないけど・・・ |
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No4.貴重な秋田小町が・・・・ |
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あいかわらず奴らはやって来る、「うぅ〜ん!ほんとうに可愛い奴らだ」。このころになると、奴らはオッサンが窓から顔を出しても驚かなくなった。それどころか、こっちを見て「チュンチュン、えさくれ」とでも言ってるのかどうか分からないが、オッサンはそう思い餌をやる事にする。「秋田小町とは、贅沢な奴らめ」と、ブツブツ言いながら外に出ると、驚いてではないようだが一応逃げてしまう。だけど、今までのように遠くではなく、ほんの2・3メーターの近距離である。さらに信頼関係は進んだようだ、と勝手に判断してしまう。ところが、ある日奴ら(2匹)だけでなく、友達だか何だか分からないけどすずめだらけなのだ。0.1合位の米は、あっ!という間に食いつくしてしまう。これにはオッサンも負けてしまい、申し訳ないがホームセンターに行き、今度は小鳥の餌を買ってきた。餌代2袋で約1000円なり・・・・ |
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No5.みよーに したしい奴 |
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扶養家族もすっかり増えてしまい、餌代はともかく奴らの散らかしようには困ってしまう。この小鳥の餌とはヒエとかアワなどを混ぜたもので、皮は剥いてあると言うのだが、そうでもなさそうだ。何故かと言うと奴らは、口ばしで実に器用に皮を剥いて食べる。だが、そう関心ばかりもしてられない、その皮を餌箱の周りに吹っ飛ばし、今度は掃除が大変になってしまった。でも、奴らの面倒をみてしまった以上、仕方がないと諦めるしかない。ところで、すずめにも性格って言うのがあるのかどうか分からないが、奴らと付き合ってると1匹だけ変なのがいるようだ。変なのっても、ヤンキーとかそんなんではない。なんだかすごく友達になりたがってるようなのだ。そこまで思ってるのなら仕方がない、さらにお近ずきの印として久しぶりに秋田小町を少々差し出してあげた。すると逃げる所か20〜30センチ近寄って来るではないか。この日以来、こ奴とは仲良くなっていくような気がした。 |
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No6.珍客あらわれる |
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ある日、へんな鳥が突然やってきた。体はすずめよりも4倍ほど大きく、体全体灰色がかった何だかわからない鳥なのだ。たいへん申し訳ないが、オッサンは究極のバードウォッチャーではないので、鳥とその名前がまったく一致しないのだ。だが、人間を長くやってる経験上、この野鳥は「ひよどり」ではないかと思うのだが、確信はまったくない。写真は完全に我が友(すずめ)の餌箱を占領しているが、実は上と下に奴らはいるのだ。奴らもこの図体のでかいのにはかなわないようで、回りで「ちっちっちっちっ!ちゅんちゅん!」目一杯威嚇してるのだ。その威嚇の格好がまた面白い。垂直にピョンピヨンと跳びはねながら威嚇音を発してるのだ。その姿が妙に滑稽でオッサンは笑ってしまった。しばし目一杯の抵抗もむなしく、珍客はまったく気にもせず奴らの食料をいいだけ横取りして帰ってしまった。でも、小さいのに良く頑張ったな、とオッサンは奴らを誉めてやった。 |
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No7.早く餌くれ〜! |
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久しぶりにオッサンのもう一つの趣味である無線をする為に朝早起きした。さすがに4時では、まだ外は暗く人の気配はない。一時間半ほど無線を楽しみ、珍局ガーナと交信できた。「うん?!」、何やら外で「チュンチュン」鳴き声が聞こえるではないか。「まさか!」と思いつつ外を覗いてみると、まだ薄暗いのに奴らがもうミーティングをやってるのだ。また、不味いことに奴らはこのオッサンに気がついたのか、さらに意見の交換かどうか分からないけど、やかましくなった。なんだか「早く餌よこせ〜」とも思える、騒がしさなのだ。「おまえらー、朝も早くから・・・・」、ブツブツ言いながら、オッサンは少し多めに餌をやると、一斉に餌箱に群がりガツガツと食うは食うは、しまいにお代わりを要求してくる。この日から、いつもより早く餌をやる事になってしまった。それにしても、奴らはこんなに朝早くからミーティングをしてたとは、オッサンはまったく知らなかった。 |
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No8.そんなにくわえて大丈夫!? |
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雪も消えかける頃、いつも現れる連中の様子が少しおかしくなってきた。今まで多少のもめ事はあったけど、結構仲良く餌を食べたり遊んだりしてた。それが、例のみよーにひたしい奴が、愛妻(だと思う)以外の連中にメチャクチャ攻撃的になっているのだ。なるほど、こいつはカアチャン奪られないように必死だな。それとも、こいつヤクザまがいに縄張りをはったか。とオッサンはスズメ博士では無いけどそう思った。それから数日間、朝も早よから「チチチチ、バタバタバタバタ」仁義なき戦いが続いていた。何ってたって相手はスズメだ、「お前ら止めろ!」たって止めるもんではない。こまったもんだ。それから少しして、やっぱりオッサンの思ってた通りだった。みよーにひたしい奴が巣を作るのだろう、木の枝とか枯れ草を「これでもか」と言うほどくわえて、オッサンに挨拶をしに来てた。 |
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No9.ついに建築開始! |
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夜、我が家の居間に付いてる換気扇が「カチャカチャ」と変な物音がする。きっと奴等が潜り込んでるのだろう。朝、相変わらず枯れ草などを口一杯にくわえ奴等が飛んでくる。いやな予感がした。やっぱり予感通り我が家の換気口に新築工事を開始したようだ。それも朝何時頃から工事を始めたのか、土台も出来上がり工事はかなり進んでるのだ。「これは困った!」」、これでは換気扇はしばらく使えなくなる。タバコも吸えないし、焼き肉も出来なくなるではないか。「この馬鹿スズメ、なんで我が家の・・・・」と、正直思った。すぐ破壊するのも可哀相だし、ほんとうに困った。そこでオッサンはひらめいた。フライの材料として取ってあったカラスの羽根やトンビの羽根を換気口に数枚入れておいた。奴等がやって来た。キョトンとして見たり、何か気持ち悪いのだろうか入ろうとしない。とりあえずこのまま数日ほうっておいた。その後餌はたべに来るけどやっぱり工事は完全に中断したようだ。そして、奴等は隣のアパートの換気口に現場を移してしまった。スズメ、可哀相だけどゴメン! |
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No10.どの世界も親は大変 |
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隣のアパートに引っ越したスズメの夫婦は、朝も早よからよく働き、とうとう新居は完成したようだ。ちょっと換気口を覗いてみると、枯れ草、小さい木の枝などでぎっしり詰まっているのだ。これでは完全に換気扇は使用不能、でも安心ここの住民は本州に働きに出てるらしい。内心オッサンはホッとしていた。どのくらいの日数で卵は孵るのだろう、オッサンにはまるで検討がつかないのだ。まだ2匹で自宅を出入りしているし、我が家に遊びに来たり、畑に降りて何か分からないけど突っついているので卵は産んでいないようだ。ある日昼食をとりに自宅に戻り、ひょっと換気口を見ると2匹ではなく、1匹だけ出たり入ったりしてるのだ。とうとう卵を産んだようだ。オッサンはものすごく気になって仕事にも行きたくなかったが、スズメがオッサンを食わしてくれる訳でもないし、しかたなく本業に戻ることにした。 |
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